黒田 アキ 日本 【1944-】 京都府の出身で現在はパリ在住、ヨーロッパを中心に活動しながら世界的な評価を得ているクロダアキ。様々な主義・派・形式・様式など、ある意味開拓されつくした感のある今日の絵画というフィールドの中で現代作家たちの一つの命題ともなっている「絵画の終わり方」というものに彼もまた果敢に挑み続けています。一見秩序を保った、安定した構成の中に汲み取れる不安定な要素は、矛盾した世界で震える現代社会への警鐘のようです。そしてその絵には警鐘のみならず、回答にも似たメタファーもまた描かれているのです。こちらのポスターはリトグラフになります。リトグラフ(lithograph):平板印刷の一種で油(インク)の撥水性を利用した印刷方法です。オフセット印刷の原型となる印刷方法で、元々は石(=リト)を原版に使用した為リトグラフと呼ばれますが、現在はより扱いに適したアルミ版が多く使われています。細かい筆致やインクの飛沫など原版の表現を損なう事無く印刷できるのが特徴です。