■ダニー・ライアン/1942年ニューヨークのブルックリン生まれ。シカゴ大学で歴史を学び、その後、1963年に学生非暴力調整委員会のカメラマンとなり南部の公民権運動の撮影を行いました。1964年に写真集 The Movement(Simon Schuster、NY、1964)を発表し、脚光を浴びます。 その後60年~70年代にかけて価値観が激動するアメリカの社会と文化を被写体の内側から撮影するようになります。「写真の本質はスナップ・ショットだ、なぜなら、美しいと感じたものを直接表すことができるからだ」とライアンは語っています。これは写真をモチーフの内側から撮ろうとする現在の日本の若手の視点と相通ずる点があると思います。社会的弱者や反対制の立場をテーマにし続けるダニー・ライアンが【シカゴ・アウトロー・モーターサイクル・クラブ】のメンバーとなり、作り上げた作品のひとつ。