アンディ・ウォーホル/バイオグラフィー
アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)
アンディ・ウォーホル Andy Warhol
アメリカの画家・版画家・芸術家でポップアートの旗手。
ウォーホールとも表記。銀髪のカツラをトレードマークとし、ロックバンドのプロデュースや
映画制作なども手掛けたマルチ・アーティストとして誰もが知る芸術家です。
アンディ・ウォーホルはアメリカのポップアート界において最も中心的な存在として活躍し、
1960年代のアートシーンを輝かせ、また彼自身もその輝きを放つ要因であったといいます。
彼の多くの作品はアメリカ文化とアメリカなるものの概念をテーマにしていて、
簡単に言えばそこらへんに「ごく普通に存在するもの」が押しなべて題材となり、
消費社会に対するシニカルな視点と皮肉めいたメーッセージ性が常に話題を振りまいていた。
紙幣、ドルマーク、食料品、有名人、ニュース写真、彼にとってアメリカの文化価値を代表するものでした。
「コークはいつでもコーク。大統領の飲むコークも僕の飲むコークも同じだから」
という主張で民主主義社会の平等性を表すものでした。
こうしたポピュラーなイメージを使い、彼は20世紀アメリカの文化的アイデンティティーを表現し、
時代の多くの人々の感性を刺激し、自身の放つ芸術性をマッチさせていったといわれています。
その作品の多くは派手な色彩で同じ図版を大量に生産できるシルクスクリーンの技法を用いた。
古典芸術やモダニズムなどとは異なり、その絵柄は豊かなアメリカ社会を体現する明快なポップ・アート、
商業絵画としても人気を博した。

しかし、そこにはアメリカの資本主義や大衆文化のもつ大量消費、非人間性、陳腐さ、
空虚さが表現されていると見ることもできる。
普遍性を求めた彼の作品は、彼自身や大衆が日々接している資本主義やマス・メディアとも関連しており、
また事故や死のイメージも描かれていました。
彼は自身について聞かれた際、「僕を知りたければ作品の表面だけを見てください。裏側には何もありません」と、
徹底し「芸術家の内面」をなくし表面的であろうと努めたと言われています。
アンディ・ウォーホル/アートポスター 一覧

『MonaLisa シカゴ美術館リミテッド500枚』
Andy Warhol
世界で最も有名な肖像画の一つレオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザをモチーフにした作品。
1960年代、難解なモダンアートへのカウンターとして登場した「ポップアート」の旗手である
ウォーホルらしいともいえる、真に「誰にでもわかりやすい作品」と言われています。
もともとウォーホルは有名なものへの愛情を隠さず、スターや政治家や事故、流行品を
しばしば画題に取り上げ、それが有名で皆も自分も大好きだからだと理由を述べたそうです。
また彼自身がアメリカの有名人物になってからも、ペースを乱すことなく有名人を演じ、
作品を制作し続けることを理想としたいいます。


『バットマン 』
Andy Warhol アートポスター
数多くのコラージュアートを消費や支配というキーワードに絡めて作られたアンディウォーホルの作品。
1939年DCコミックで、作家のビル・フィンガー、アーティストのボブ・ケーンラによって創作された
歴史のあるキャラクターバットマン。今作はそんな誰もが知るバットマンとウォーホルのコラボレイト作品です。
バットマンは設定上他のアメコミヒーローたちと違い特別な超能力などを持たず、また正義の使者である以上
絶対に人殺しをしないと言う背景があります。
ウォーホルはそんなバットマンの苦悩や、心にトラウマを抱えたヴィラン(悪者)たちのことを
特に気に入っていたようです。
子供だけでなく大人まで知るバットマンは多くの人に憧れや勇気を植え付けるだけでなく、
人間的にも劣ったところが誰にでもあると言うことを示している、と語ります。


『ミック ジャガー』
Andy Warhol アートポスター
キャンベルスープ缶やマリリンモンローなどの10種類のシリーズものの版画を制作してきたウォーホルが
75年に取り上げたのが人気絶頂だったローリング・ストーンズのミック・ジャガー。
ストーンズ移籍第1弾アルバムのジャケットをウォーホルが製作したの関係の始まりであると言われています。
ちなみによく誤解されがちですが、ウォーホルがデザインしたのはジャケットだけで、
あのストーンズを象徴する「ベロマーク」のデザインはジョン・パッシュという人です。
有名な中では『スティッキー・フィンガーズ』、『ラヴ・ユー・ライヴ』のアート・ワークを担当していました。
その後もミック・ジャガーとの蜜月の関係は続きウォーホルはミック・ジャガーの
ポートレイトを数々発表し、話題となりました。
ミック・ジャガーシリーズの作品はその数も多く、特にミック本人やウォーホルのサイン入り
ポートレイトともなればオークションなどでも高額で取引されています。


『Portrait of Maurice』
Andy Warhol アートポスター
ポップアートの体現者でもあるアンディウォーホルの作品の特徴として、まずもって顕著であるのが、
シルクスクリーンによるポートレイト製作にあります。
「私は機械になりたい」と言うウォーホルは、生産・情報システムを徹底して模倣します。
ウォーホルは自らのアトリエをファクトリー(工場)と呼び、制作を分業化し、芸術の制作を
デザイン労働のように扱いました。
彼は素材としてデザイン表現、マスメディアに流れる事件、スターの肖像を選ぶだけでなく、
選んだ素材をシステムのもとのデザイン表現の手法で機械的に繰り返します。
機械的な繰り返しのためにシルクスクリーンは重要でした。
写真を引き延ばして製版したシルクスクリーンを使えば、キャンバス上に何度も同じイメージを
機械的に繰り返せますし、スクリーンの網目によって画像の密度は元の画像より荒くなり、
密度を減じたイメージは元来の無機性を一層強調され、彼の求める芸術に大きく貢献していたそうです。


『ビーナスの誕生 レッド』
Andy Warhol アートポスター
ビーナスの誕生といえば、ルネッサンス期のイタリアの画家サンドロ・ボッティチェリの作品で、
世界の名画に数えられる有名絵画だ。
ここでもウォーホルは有名なものへの愛情を隠さず、ビーナスを題材にした作品作りを行っている。
こういったウォーホルの有名な人物や絵画をモチーフとした制作に、バッシングともいうべき
抽象や悲観の声も少なくなかったと言えます。
しかしそれは彼が高名となり、彼の作品が評価され世界に認められた証だともいえるのだといいます。
批判は甘んじて受ける、と言うかしこまった見識ではなく、彼自身が、有名で尊大な作品や人物を見る
一人の大衆だと言う事をアピールし、彼なりに解釈した一つの形であるように考えていたとされています。
模倣や複製に芸術性がないとすれば、今日の芸術文化の発展はなく、また歴史もその繰り返しであり、
新しい解釈こそが新しい芸術を生み出す要因ではないかと問いかけてくるように思えます。

